当院では、平成29年4月より、超音波ガストロビデオスコープを導入し運用を開始しました。

このスコープは、通常の内視鏡スコープの先端に、超音波装置が組み込まれた特殊な内視鏡スコープで、消化管の内部から超音波(エコー)検査を行うことができます。体表かのエコー検査と異なり、胃や腸の中の空気、腹壁・腹腔の脂肪、骨などが妨げになることがありません。そのため、観察目的部位の近くから、高い分解能の超音波観察をするこが可能となっています。

超音波ガストロビデオスコープは、主に上部消化管(胃、食道、膵臓・胆道)で使われ、各臓器の内部、周囲の臓器、血管、リンパ節などの情報を視覚的に得ることができます。また、確定診断のために、超音波内視鏡ガイド下穿刺(せんし)(Fine needle aspiration:FNA)という、超音波で粘膜下の状況を確認しながら細胞を採取することも可能です。

当院では、このスコープを利用し、病巣の深達度診断の他、特に直接内視鏡で観察することが困難な部位(膵臓、胆のう、胆道)の精密検査を行っています。特に膵臓に対しては、CT検査等では判別しにくい2cm以下の早期膵癌も、超音波内視鏡検査を行うことで発見することが可能です。モニターに表示された画像が、膵臓・胆道のどの部分であるかを、周囲の臓器や血管などを参考にして同定、確認を行います。

(協力:オリンパス株式会社)