■ハイパーサーミア業務のご紹介

○ハイパーサーミアとは

 腫瘍を電磁波で対外から加温する治療です。人間の細胞は42.5度以上に温度が上がると死滅します。この熱の効果に加えて、放射線治療、抗がん剤の増患効果を得ることができます。抗がん剤との併用では抗がん剤の使用量を70%程度に抑えても、高い効果が期待でき、副作用を抑えることができます。

○加温原理

 患部を上下の電極で挟んで、電極間にRF波(電磁波)を負荷し加温します。正常な細胞では、体温が上がると血管が拡張し血流が増加する事で、熱を放散させる働きがあり、42.5度以上に上がる事はありません。しかし、がん細胞ではそういった機能が低下している為、熱を逃がす事ができず、温度が上がりやすいといった特徴があります。これを活かし、がん細胞を死滅させます。

〇治療対象

脳・眼球以外の悪性腫瘍(血液腫瘍は対象外)
浅在性悪性腫瘍:頭頸部・軟部組織・乳房など
深在性悪性腫瘍:食道・肺・胃・肝臓・膵臓・大腸・小腸・卵巣・精巣・膀胱など

○戸畑共立病院の特徴

 治療装置を2台所有しています。平成15年より治療を開始し、年間約2500件の治療実績があり、安全性と質の高い治療を行っています。全国22施設が認定されている日本ハイパーサーミア学会認定施設であり、その他にも指導教育者、認定教育者、認定技師といった専門資格を有する4名の職員(男:2/女:2)が従事しています。
 治療は適応となる全ての部位に対し実施しており、全例において病変部のCT画像を用いたサーモシミュレーションを行うことで適切な加温評価を行っています。また、集学的治療を行う中で、患者状態を把握するため、多職種共同の病棟回診(月~金)を実施しておりチーム医療の推進を図っています。

〇臨床工学技士の業務内容

 装置の保守管理を始め、加温出力の調整、サーモシミュレーションを用いた加温評価、治療計画の策定、患者への治療説明、回診への参加と一連の業務に従事しています。治療中は、装置の操作だけでなく、患者様とできるだけ多くの会話をし、不安や悩みを傾聴することで信頼関係を築き、二人三脚の医療を心掛けています。また、学術研鑽も積極的に取り組んでおり、県内の地方会や全国学会で精力的に発表を行い、最新の知識と技術を日々の業務に活かし取り組んでいます。
 戸畑共立病院のハイパーサーミア業務は臨床工学技士が、その多くを担うことから、専門職としてのスキルアップと共に、日々の患者さんとの関わりを通じ、人として大きく成長することのできる業務となっております。

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