■血液浄化業務(血液透析・アフェレシス)のご紹介

○血液透析とは

 血液を体外に取り出し、ダイアライザーと呼ばれる透析器(人工腎臓)の中で、血液と透析液が透析膜を介し接することで、拡散や濾過の原理を用いて血液を浄化します。
 腎不全に対する一般的な治療法で、体内にたまった老廃物の排泄、電解質の調整、酸・塩基平衡の維持、体液量の調節など腎臓の働きの一部を代替します。

○主な業務内容

 透析室での臨床工学技士の主な業務内容は、臨床業務と保守管理業務があります。臨床業務では、プライミング・開始操作(穿刺含む)・終了操作などが挙げられます。患者様の栄養状態や生体適合性などを考慮し、ダイアライザーの選択なども行っています。患者様との信頼関係を築きながら、安全に透析を行えるように日々心掛けています。
 保守管理業務では、使用機器の日常点検や定期点検、トラブル発生時の対応、水質管理などを行い、良質な透析を受けて頂けるようにメンテナンスを実施しています。

○戸畑共立病院の特徴

 ベッド数19床を有し、TORAY社製コンソール14台・NIKKISO社製コンソールを5台設置しております。透析スケジュールは月・水・金2クール(午前・午後)、火・木・土1クール(午前)で行っています。外来透析だけでなく、他施設で透析治療を行っている患者様の検査や治療、手術目的での入院透析なども行っています。

○アフェレシスに対する業務

 臨床工学技士は、重症患者の腎補助療療法として持続的血液濾過透析(CRRT)をはじめとして、急性期治療の中で施行されるすべての血液浄化法に対応しています。当院では、主に急性腎不全、敗血症性ショック、急性肝不全、薬物中毒、自己免疫疾患の急性増悪などの疾患や病態を対象とし、治療補助を行っています。

●持続的腎代替療法(CRRT)
 特に術後の状態の不安定な患者に対し、24時間体制で治療を行い、老廃物の排出・炎症性サイトカイン(炎症物質)の除去、除水管理を目的に行っています。
 臨床工学技士は、導入から回収まで一連の対応を行い、機械の動作中点検、回路内圧の観察などを安全に実施しています。治療は医師、看護師、その他メディカルスタッフと連携しより安全かつ効率のよい治療を実施できるよう努めています。

●血漿交換療法(Plasmapheresis)
 病因物質を選択的に除去し、必要な血漿を補う療法です。臨床工学技士は、導入から回収まで一連の対応を行い、機械の動作中点検、回路内圧の観察を安全に実施しています。緊急時の対応が必要となるため、24時間365日、いつでも対応が出来るような体制を取っています。

◆単純血漿交換療法(PE)
 病因物質を除去するために血液から血漿成分だけを分離し、その血漿の全てを廃棄し、代替の血漿成分を浄化した血液とともに戻すものです。肝臓が機能しなくなったときなど、除きたい成分が多数ある場合や、血中の成分を除く方法が他に見つからない場合に用いています。

◆血漿吸着療法(PA)
 体外に取り出した血液を血漿分離膜により血球成分と血漿成分に分離した後、分離された血漿を特定の吸着器に通し、選択的に病因物質を除去する治療法です。当院ではビリルビンを選択的に除去するビリルビン吸着療法にも対応しています。

◆エンドトキシン吸着(PMX)
 細菌が作る毒素であるエンドトキシンが体内に流入することによる敗血症性ショックに対して行う治療法です。血液をエンドトキシン吸着カラムに通してエンドトキシンを取り除くことで病態改善に繋げています。