- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | – | 110 | 125 | 135 | 253 | 446 | 994 | 1437 | 1468 | 574 |
年代別患者構成は、10代までが2%、20代から60代が35%、70代以上が63%で、70代以上の高齢者の割合が最も多い。なお、0から9歳までの患者数は10症例未満である。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 202 | 18.2 | 20.92 | 31.19 | 86.41 | |
060020xx04x0xx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし | 75 | 7.79 | 8.52 | 1.33 | 74.28 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 71 | 10.25 | 10.08 | 7.04 | 76.96 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし | 63 | 12.59 | 12.58 | 11.11 | 86.41 | |
060050xx97x00x | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 50 | 8.3 | 10.42 | 4 | 73.5 |
最も症例数が多いDPCは、誤嚥性肺炎で平均年齢は86歳と高齢だが、平均在院日数は全国平均より2.7日ほど短縮できている。
がん治療としては、胃がんのESD治療・肝臓がんの血管塞栓術治療が多く在院日数はそれぞれ全国平均より短縮できている。
また、胆管炎や尿路感染所での緊急入院症例も多く診療しており、平均在院日数は全国平均なみである。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 143 | 23.7 | 26.3 | 93.71 | 83.93 | |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術あり | 104 | 5.44 | 5.68 | 6.73 | 55.25 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし | 96 | 13.48 | 19.61 | 85.42 | 83.64 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし | 39 | 14.18 | 19.32 | 76.92 | 82.05 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 33 | 19.48 | 24.26 | 72.73 | 77.03 |
最も症例数が多いDPCは、大腿骨頚部骨折の手術症例で平均年齢は84歳、平均在院日数は全国平均より3日ほど短縮できている。
次いで前腕の骨折が多く、高齢者から若年者まで幅広い受診があるため平均年齢は他症例よりも低い、僅かではあるが平均在院日数は全国平均より短い。
他には腰椎圧迫骨折や骨盤損傷が多く在院日数はそれぞれ全国平均より6日ほど短縮できている。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 63 | 6.24 | 7.3 | 0 | 62.29 | |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 38 | 2.58 | 4.96 | 0 | 73.08 | |
060035xx01000x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 25 | 13.36 | 15.3 | 12 | 74.56 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1 なし | 18 | 10.33 | 12.51 | 16.67 | 75.56 | |
060020xx02x00x | 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 16 | 15.19 | 16.49 | 6.25 | 75.13 |
本院は救急症例ならびにがん症例の治療に注力しており、
最も症例数が多いDPCは、胆管結石の手術症例で、平均在院日数は全国平均より1日ほど短縮できている。
他には鼠径ヘルニハも多く在院日数は全国平均より2日ほど短縮できている。
がん治療では、大腸がん・胃がんの順に摘出手術症例が多く、平均在院日数は全国平均より2日ほど短縮できている。
放射線科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070040xx99x2xx | 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等2 2あり | 33 | 16.76 | 23.39 | 39.39 | 71.06 | |
040040xx9903xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり | 33 | 14.73 | 29.87 | 0 | 62.39 | |
040040xx9902xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり | 28 | 17.39 | 23.14 | 21.43 | 74.71 | |
060050xx99x3xx | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2 3あり | 25 | 13.16 | 28.21 | 0 | 64.48 | |
090010xx99x2xx | 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり | 22 | 7.77 | 28.81 | 0 | 52.95 |
放射線科は、がん治療センターの名称で診療を行っている。また、がん治療は子細に分類されるため、分類毎の症例数は低い傾向がある。
進行がんを多く受け入れていることから最も多いDPC症例は骨転移であり、平均在院日数は全国平均より7日ほど短縮できている。
次いで、肺がんの放射線治療と化学療法の併用症例で平均在院日数は全国平均より大幅に短縮できている。
他には、肝がんの化学放射線療法症例、乳がんの放射線治療症例が多くなっております。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010010xx99030x | 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし | 130 | 10.24 | 16.98 | 20.77 | 67.92 | |
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 29 | 19.41 | 16.18 | 51.72 | 76.34 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 22 | 16.23 | 7.35 | 40.91 | 83.68 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 21 | 13.52 | 9.69 | 19.05 | 78.9 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 14 | 16.93 | 7.28 | 28.57 | 64.43 |
最も症例数が多いDPCはサイバーナイフを用いた脳腫瘍の定位放射線治療症例で、平均在院日数は全国より6日短縮できている。
他には、急性期の脳梗塞のエダラボン投与症例、手術を伴わない頭蓋損傷症例が多く、平均在院日数は前者が全国平均より長期化している。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx9907xx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 7あり | 48 | 4.1 | 4.18 | 0 | 69.44 | |
110080xx9902xx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり | 48 | 12.33 | 27.18 | 0 | 72.31 | |
110080xx03xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 | 39 | 2 | 3.03 | 0 | 74.18 | |
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし | 33 | 2 | 2.53 | 0 | 70.97 | |
11012xxx040x0x | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | 30 | 2.03 | 2.72 | 0 | 62 |
前立腺がんに関連する症例数が多く、最も症例数が多いDPCは、前立腺がんの密封小線源治療症例で、平均在院日数は全国平均と同様である。
また、前立腺がんのIMRTによる放射線治療症例も多く平均在院日数は全国平均より15日ほど短縮できている。ついて、前立腺癌のサイバーナイフ治療の前準備としての金マーカーの留置症例、前立腺がんのサイバーナイフ治療症例が多くなっている。尿路結石の破砕術が多く平均在院日数は全国平均より1日ほど短縮できている。
形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし | 13 | 3.62 | 4.86 | 0 | 57.92 | |
100100xx97x1xx | 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2 あり | 11 | 35.45 | 48.53 | 36.36 | 80.36 | |
070010xx010x0x | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | – | – | 5.59 | – | – | |
100100xx97x0xx | 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2 なし | – | – | 23.88 | – | – | |
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | – | – | 5.37 | – | – |
最も症例数が多いDPCは、軟部腫瘍の摘出術症例で平均在院日数は全国平均より1日ほど短縮できている。次に糖尿病に伴う皮膚潰瘍へのデフリードマンや植皮術症例が多く平均在院日数は全国平均より13日ほど短縮できている。以下、四肢軟部腫瘍、糖尿病に伴う皮膚潰瘍のその他手術、顔面損傷症例が多いが、それぞれ10症例未満である。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 | 79 | 2 | 2.84 | 0 | 78.16 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり 片眼 | – | – | 9.75 | – | – | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり 片眼 | – | – | 6.16 | – | – | |
020200xx9700xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | – | – | 6.55 | – | – | |
020250xx97xxxx | 結膜の障害 手術あり | – | – | 3.37 | – | – |
最も症例数が多いDPCは片眼の白内障手術症例で、平均在院日数は全国平均より1日短縮できている。その他の症例は10症例未満のため、DPCコードならびに名称のみの表記となっている。
呼吸器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx97x0xx | 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし | 20 | 8.05 | 11.87 | 0 | 62.5 | |
040200xx99x00x | 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 8.98 | – | – | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 10.08 | – | – | |
040150xx97x00x | 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 31.09 | – | – | |
160450xx99x10x | 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし | – | – | 10.81 | – | – |
最も症例数が多いDPCは、肺がんの摘出術で平均在院日数は全国平均より3日ほど短縮できている。
以下、手術を伴わない気胸、気胸の切除術症例、手術を伴わない肺膿瘍症例、外傷性気胸症例が多いが、それぞれ10症例未満である。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 84 | – | – | – | – | 21 | 1 | 7 |
大腸癌 | 29 | 14 | 21 | 15 | 86 | 1 | 7 | |
乳癌 | – | – | – | 75 | 1 | 7 | ||
肺癌 | 20 | – | 16 | 28 | 75 | 1 | 7 | |
肝癌 | – | – | – | – | 85 | 1 | 7 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
・本院のがん治療センターでは、他施設で初回治療後の進行がん症例を多く受け入れているため「再発」症例数が多い。
*厚生労働省の規定する分類では、初回治療後の症例は「再発」と表現される。
・胃癌症例ではステージⅠの初回治療症例が多く、内視鏡を用いた、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、EMR(内視鏡的粘膜切除術)という術式を実施している。内視鏡適応外となった場合は外科的切除または放射線化学療法を実施している。
・大腸癌症例では、再発(初回治療後)症例が多く、がん治療センターでの放射線化学療法が主たる治療内容である。また、胃癌と同様に初回治療の場合、内視鏡治療ならびに外科的切除も実施している。
・乳癌症例では再発(初回治療後)症例に対するがん治療センターでの放射線化学療法が主たる治療内容であり、初回治療のステージⅠ・Ⅱの初発の外科切除症例もそれぞれ10症例未満であるが実施している。
・肺癌症例では再発(初回治療後)症例に対するがん治療センターでの放射線化学療法が主たる治療内容であり、初回治療のステージⅠでは外科的切除とは別に適応がある場合はサイバーナイフによる定位放射線治療のみでの治療も可能である。
・肝癌症例では再発(初回治療後)症例に対するがん治療センターでの放射線化学療法が主たる治療内容であり、初回治療では、外科的切除・血管塞栓術・ラジオ派焼灼術など様々な治療を実施している。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 17 | 7.47 | 58.35 |
中等症 | 129 | 15.24 | 82.47 |
重症 | 18 | 16.83 | 87.17 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
市中肺炎は、医療施設または医療環境と接触する機会が限られているか、まったくない人に発生する肺の感染症であり、多くの細菌、ウイルス、真菌が原因となる。
本院の状況として摂食機能評価や口腔ケアが高齢者の肺炎予防に有用であるという認識が地域に浸透してきたためか、入院患者が減少している傾向がある。
重症度別では、超重症者は10症例未満であり中等症の症例数が最も多く、平均年齢・平均在院日数ともに重症度と比例して高く・長くなる傾向である。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 129 | 24.12 | 79.98 | 54.42 |
その他 | 18 | 21.44 | 76.94 | 6.8 |
脳梗塞急性期に対するtPA静注血栓溶解療法、悪性腫瘍を伴う脳卒中、汎血球増多症に起因した多発梗塞など、
急性期病院として多用な病態の脳梗塞に対応している。また、半数近くの症例で地域連携パスを用いて、回復期病院と連携し
急性期での治療後に速やかに回復期等への転院が出来ている。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 114 | 1.96 | 18.96 | 78.95 | 81.15 | |
K069-2 | 関節鏡下三角線維軟骨複合体切除・縫合術 | 68 | 1.29 | 4.37 | 5.88 | 67.44 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) 等 | 47 | 4.87 | 21.83 | 97.87 | 83.83 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 等 | 44 | 0.7 | 3.25 | 2.27 | 42.25 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) 等 | 41 | 1.8 | 17.49 | 75.61 | 77.9 |
骨粗鬆症を基板とした脆弱性骨折が多く、特に大腿骨頸部骨折への観血的手術・人工骨頭挿入術・関節内骨折観血的手術の高齢患者が多数を占めている。
これらの疾患にたいし、可及的早期に治療を行い回復期施設へ転院する事で離床を促し内科合併症を未然に防ぎ、自宅、施設復帰させることを心掛けている。
また、平成29年度より人工膝関節置換術時より正確なインプラントの設置を目的としてナビゲーションシステムを導入し治療件数も増加している。
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | 80 | 0.33 | 6.6 | 2.5 | 73.7 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 51 | 2.1 | 3.16 | 1.96 | 71.76 | |
K6153 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 等 | 44 | 0.43 | 9.18 | 4.55 | 74.14 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 33 | 0.12 | 5.27 | 0 | 71.61 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 29 | 2.07 | 12.07 | 13.79 | 78.83 |
消化器病センターを中心に低侵襲治療である内視鏡治療に注力しており、可能であれば当日から各種検査を施行し早期診断、早期治療を行うことで、
症例数も増加している。また、胆膵内視鏡検査としてERCPも増加傾向で治療内視鏡がほとんどである。
他に、肝臓内科では、入院患者の多数が肝細胞癌患者で中でも肝動脈塞栓治療が最も多く、手術方法も術後の安静など患者の負担軽減となるを工夫している。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 83 | 0.94 | 5.57 | 4.82 | 63.73 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 39 | 0.28 | 2.38 | 2.56 | 65.82 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 37 | 0.3 | 1.62 | 2.7 | 72.03 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 29 | 1.52 | 11.66 | 13.79 | 73.72 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 14 | 0.43 | 3.86 | 0 | 45.71 |
外科での手術症例数が多い腹腔鏡手術は、臍部(おへそ)の周囲から直径2~10 mmの内視鏡を腹腔内に挿入し、テレビモニター上に映し出された映像を見ながら手術を行う術式である。 一般的な開腹手術は、15 cm前後の皮膚切開で行われるが、腹腔鏡手術は1 cm前後の皮膚切開 3~4箇所で行われため、皮膚切開創が開腹手術よりも少なく、美容的にも優れ、手術後の疼痛も軽い。術後の回復も早く、入院期間の短縮と早期に社会復帰できることが最大の利点でる。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K007-2 | 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 | 39 | 0 | 1 | 0 | 74.18 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 38 | 0.68 | 10.79 | 21.05 | 81.37 | |
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 31 | 0.03 | 1.13 | 0 | 62.23 | |
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) | 27 | 0.19 | 4.81 | 7.41 | 74.89 | |
K8412 | 経尿道的前立腺手術(その他) | 14 | 2.29 | 12.5 | 14.29 | 79.93 |
泌尿器科学会専門医修練施設に登録されており、当該手術を積極的に行っている。
膀胱癌に対する内視鏡手術や水腎症や結石性腎盂腎炎の緊急手術としての尿管ステント留置、およびその交換手術も多い。また、前立腺肥大症に対する内視鏡手術も実施できており、がんだけでなく良性疾患や機能的疾患の治療も行っている。ESWL(波砕)件数は増加しており、低侵襲で結石治療を行っている。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) | 78 | 0 | 1 | 0 | 78.56 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) | – | – | – | – | – | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) | – | – | – | – | – | |
K224 | 翼状片手術(弁の移植を要する) | – | – | – | – | – | |
K234 | 眼窩内腫瘍摘出術(表在性) | – | – | – | – | – |
主に前眼部疾患、白内障、糖尿病網膜症、緑内障、黄斑疾患などの診療を行っている。平成30年より硝子体手術装置であるコンステレーションを導入し、従来の機械より小切開のポートで硝子体処理スピードが速くなり、安全で手術時間が短縮し、患者の負担がより少なく治療ができるようになっている。今後は網膜剥離などの急患や硝子体手術が必要な症例にも積極的に取り組んでいく計画である。より高度な手術が必要な際も久留米大学より医師を派遣していただき、専門的な手術にも対応できるようになっている。
形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 等 | 10 | 0.1 | 4.1 | 0 | 63.2 | |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) | – | – | – | – | – | |
K0022 | デブリードマン(100cm2以上3000cm2未満) | – | – | – | – | – | |
K0063 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) | – | – | – | – | – | |
K0021 | デブリードマン(100cm2未満) | – | – | – | – | – |
日本形成外科学会認定教育関連施設の認定を受けており、創傷治癒(キズを治す)を基本として、手術などにより体の変形や異常をより正常に近づけることを目的とした診療を行っている。特に、皮膚、皮下腫瘍、皮膚悪性腫瘍、軟部腫瘍(できもの)の摘出術、眼瞼下垂症(まぶたが下がる、見えづらい)の手術、顔面骨折の整復術等の症例数が多い。
放射線科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 | 28 | 8.14 | 15.46 | 10.71 | 60.89 | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 24 | 6.04 | 6.96 | 33.33 | 69.25 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | – | – | – | – | – | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K386 | 気管切開術 | – | – | – | – | – |
長期間の化学療法が必要な場合にを行うCVポートの留置症例数が多い(施術は外科医が担当)。また、進行癌患者数が多く腹水・胸水、肝硬変患を合併した場合に腹水を一度抜いてこれを濃縮して経静脈的に返還する腹水濾過濃縮再静注法の症例数も多い。その他、合併症等の治療においても内科と連携し内視鏡治療(施術は内科医が担当)を行うなど協力体制が整っている。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 等 | 26 | 1.19 | 21.08 | 38.46 | 83.12 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | – | – | – | – | – | |
K164-4 | 定位的脳内血腫除去術 | – | – | – | – | – | |
K154-3 | 定位脳腫瘍生検術 | – | – | – | – | – | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | – | – | – | – | – |
穿頭による慢性硬膜下血腫洗浄・除去術の症例数が最も多く、次いで水頭症のシャント手術症例が多い。
また、破裂脳動脈瘤(clipping 1)、脳内血腫除去(開頭・CT定位)、外傷性頭蓋内血腫除去( 開頭・穿頭)、脳室ドレナージ等を実施している。
呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | – | – | – | – | – | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) | – | – | – | – | – | |
K5132 | 胸腔鏡下肺切除術(その他) | – | – | – | – | – | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | – | – | – | – | – | |
K5143 | 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) | – | – | – | – | – |
患者さんの状態、腫瘍の大きさや部位、手術の内容、そして執刀医の技量に応じて、安全でより確実に腫瘍をコントロールできる、最も低侵襲な開胸方法を選択しており、完全鏡視下手術も導入している。
歯科口腔外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K4044 | 抜歯手術(埋伏歯) | – | – | – | – | – | |
K4042 | 抜歯手術(前歯) | – | – | – | – | – | |
K4361 | 顎骨腫瘍摘出術(長径3cm未満) | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – |
口腔がん、難治性骨髄炎、骨粗鬆症や癌の骨転移へのビスフォスフォネート関連顎骨壊死などの専門性の高い疾患が増加しており、病院歯科口腔外科としての役割が明確になってきている。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | 24 | 0.43 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 18 | 0.32 |
異なる | 14 | 0.25 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 20 | 0.36 |
異なる | – | – |
入院契機と「同一」とは、入院した時に各傷病名欄の疾患と診断されている患者さんであり、入院契機と「異なる」とは、入院した時には別の病気で入院したが、その後に各傷病名欄の状態となり、入院時の疾患よりもそれらの治療により多くの医療資源が必要となった場合を意味している。
重篤な外傷や、癌等の大手術後に、血液の凝固に異常をきたす播種性血管内凝固症候群がおこることがあり、また、様々な感染症などから血液中に病原菌が入り敗血症になり、これが原因で播種性血管内凝固症候群がおこることもある。
本院は様々な併存疾患をもつ患者さんを多く診療しており、感染を起こすと重症になるケースもあるが、敗血症の状態になった場合でも、感染制御室を中心に各診療科が連携を取り対応をしている。手術・処置等の合併症は、腎臓内科の入院中、透析を行うために必要なシャントが血栓などで閉塞し使用できなくなり、その治療(経皮的シャント拡張術・血栓除去術)が必要となる患者さんや、心臓ペースメーカーの電池消耗によるペースメーカー交換術を行う患者さんなどを意味している。
更新履歴
2019.09.18 初版