強みは「機動力」と人。コーポレートサイトリニューアルに込めた想いとは

灘吉

灘吉 進也

戸畑共立病院 臨床工学科 臨床工学科長 経営戦略室(兼)医療安全管理室(兼)

松山

松山 卓矢

戸畑リハビリテーション病院 理学療法士

大友

大友 奈津子

戸畑共立病院 DX推進室 広報担当

黒水

黒水 雄太

戸畑共立病院 医事課 医事課長

概要

複数施設・多職種のメンバーが集まり、約1年にわたって進められてきた広報プロジェクト。 その中心にいたプロジェクトメンバーが一堂に会し、これまでの歩みや、コーポレートサイトリニューアルに込めた思い、そしてこれからについて語り合いました。

職種・立場の垣根を超えて、共創すること―その背景にある想いとは? 広報プロジェクトメンバーのうち、本日は4名で前半記事をお届けします!

目次

年次も職種も趣味もバラバラ。多様なメンバーで構成

-まずは自己紹介からお願いします。

灘吉

戸畑共立病院臨床工学科の科長を務めています。現在は経営戦略室と医療安全管理室を兼務しており、勤続年数はもうすぐ28年になります。趣味は、vintageの再構築です。古いものが好きなんですが、そのままでは使い続けることが難しいため、新しい素材と組み合わせ、機能的に生まれ変わらせることを楽しんでいます。

松山

理学療法士で勤続12年目になります。戸畑リハビリテーション病院の回復期で、リハビリのマネージャーをしています。

小学校の頃からずっとバスケットボールをしていて、社会人になってからも続けていたんですが、膝や足首を痛めてしまって、バスケをするのがちょっと怖くなりましたね。今は子供が習っているバレーやバスケを見に行ったりサブスクでアニメを見たり、お酒を飲んだりする時間が楽しみです。

大友

所属は法人本部で、今年より広報課からDX推進室に異動になりましたが、引き続き広報業務を担当しています。勤続年数は2年になりました。趣味は1人でカフェに行くことや、美術・工芸品の鑑賞です。今は鑑賞ばかりですが、学生時代は美術系の学校に通っていたので、最近また自分の作品を創りたい意欲が高まっているところです。

黒水

大学卒業と同時に入職し、14年ほど経ちました。戸畑リハビリテーション病院の医事課を経て、現在は戸畑共立病院の医事課に所属しています。元々経営に興味を持っており、現在は経営戦略室にも関わっています。

学生時代は小・中・高と野球に打ち込み、社会人になってからも友人と草野球チームを立ち上げ、15年ほど続けています。趣味は草野球とゴルフですが、最近は子どもと公園に行く時間が楽しいです。

ワクワク、不安、責任感。集まった当初のそれぞれの想い

-プロジェクトメンバーに選ばれたきっかけ、またその時のお気持ちをお聞かせください。

黒水

プロジェクトを統括する久雄先生(副院長)に誘われメンバーに選ばれた時は、率直に「楽しみだ」と感じました。元々経営や戦略といった仕事には興味があり、マーケティングなど関わったことのない領域の仕事に関われるとのことでワクワク感が強かった印象があります。

灘吉

メンバーはみんな久雄先生に声をかけられて集まった人たちですね。

もともとは、久雄先生と僕と津々見君(※)の3人で立ち上げたプロジェクトです。それが今、少しずつ形を変えながら大きくなってきている、というのが始まりです。

僕は以前広報関連に携わっていて、ホームページやSNSを立ち上げたものの、整理しきれないまま広報課に引き継いでしまっていたんです。以前自分が手がけた部分が残っていることへの責任も感じていましたし、今の視点からそれらをしっかりと「今の共愛会」にふさわしい形へ昇華させたいという強い決意を持って参加しました。
※同じくプロジェクトメンバーで、DX推進室所属。

松山

最初は、津々見さんから「企画を考えていくうえで現場の目線が必要」ということで声をかけていただきました。そこから久雄先生につないでいただき、いろんな方と話す機会を得るようになりました。

皆さん前向きな発言が多くて、普段の現場ではなかなか得られない新しい発見がたくさんあります。参加する前は不安もありましたが、それ以上にワクワクする気持ちも大きくて、今は本当にすごく楽しく関わらせていただいています。

大友

私は広報課代表として呼ばれました。入職した当初から「ホームページを変えたい」という話があり、更新作業など一番事情が分かっているという理由で参加となったのかなと思います。

プロジェクトが始まった頃は広報やホームページへの率直なご意見ご指摘をいただくこともあり、正直しばらくは…悩みながら参加をしていました(笑)。

まだ入職して2年で共愛会の知識も知り合いも少なく、どうしようと思うことも多かったですが、このプロジェクトのおかげでディスカッションの場やいろんな力を借りる環境がやっと整ってきたと感じています。

現場視点から法人視点へ。皆の熱さと安心感で議論は白熱

-約1年にわたる本プロジェクトに参加する中で、皆さんがそれぞれ得たこと・学んだことを教えてください。

松山

僕はこれまでずっとリハビリテーション科の中で仕事をしてきたので、どうしても自部署の視点に偏りがちでした。

でもこのプロジェクトに参加して、法人全体を見渡す視点の大切さに気付かされました。皆さんが広い視野で捉えているところが本当にすごいなと感じています。自分も現場でもそうありたいとは思うんですが、どうしても日々の業務の中ではどうしても目の前のことに集中してしまって。それでも、このプロジェクトで学んだ俯瞰して見る視点を、少しずつ現場に持ち帰って実践しているところです。

黒水

1年前に課長になり、まずは『職員がここで働き続けたいと思える環境をどう作るか』を必死に考えてきました。単に離職を防ぐということではなく、「一人ひとりが自分の業務に責任と誇りを持ってほしい」「自ら価値を生み出せる組織にしたい」という思いがありました。これまでは、研修なども企画して、手探りで進めてきた部分が大きかったと思います。でも、こうして多職種の方たちと関わる中で、自分は組織の一部分のことしか見ていなかったんだなと気づかされました。

他の職種だからこそ言える意見もたくさんありますし、少し凝り固まっていた考え方がほぐれて、目線も広がりました。本当にいい機会だったと感じています。

大友

私は前職が医療や介護とは関係のない仕事で、コメディカルの皆さんが患者さんとどのように向き合っているのかを、近くで知る機会がありませんでした。今回他の職員とも意見を交わす機会を得て、所属施設や職種によって同じテーマでも捉え方が異なるのだと実感できました。

でも皆さんの話を聞いていると共通して、患者さんに対して「こうしたい」という想いがいつも本当に熱くて。その想いや声をしっかり聞いて、広報に活かすことが自分の仕事なんだと思えた大きな機会でした。

灘吉

多職種で参加しているからこそ、「いろんな意見があるんだな」ということを改めて感じましたし、「意見を言っていい」という空気が、この場にはあったと思います。

職員が約1,200人いる組織なので、意見を言いにくい雰囲気が残っている部分もあります。だからこそ、フラットな関係性に近づいていく、いいきっかけになればいいなと感じました。それが、僕にとって一番の学びだったと思います。

それから、若手メンバーの瑞々しい感性に触れる中で、自分自身がいつの間にか心の隅に置いてきてしまった「純粋な想い」を再確認できたことも大きな収穫でした。私は本来、想いを表に出すタイプではありませんが、経験を積んできた今だからこそ、若手の熱意を形にし、組織の内外へ届けていく役割を担いたいと改めて感じています。

松山

こうして部署を越えて話す機会は、なかなかないですよね。他部署を知る機会があればいいと思うんですが、ざっくばらんに話せる場も空気感もまだ十分ではないので、どうしても外が見えにくい状況になっているのかなと思います。

黒水

事務の立場として、なるべく全体を見渡せるようには心がけているのですが、実際に現場の声に深く触れてみると、想像していた以上に熱い想いや、逆に事務方には見えていなかった葛藤があり、まだまだ知らないことが多々あることに気づきました。

それから、僕たちが新人だった頃には、部署を越えて集まる機会が少なからずあったんですが、コロナ禍で集まる機会が一気になくなってしまいました。特に今の若手から中堅の間の世代は、あまりそうした関係性を築く機会がないように感じているので、そういう場がもっとあれば、組織の柔軟性を高め、より強い法人へと成長していくんじゃないかなと思っています。

大事にしたのは「フラットな感性」と「シンプルさ」 本質が伝わる構成に

-今回のコーポレートサイトリニューアルにおいて、皆さんが大事にされていた思いやポイントを教えてください。

灘吉

自分が広報に携わっていた時期にかなり“モリモリ”な内容にしてしまいました。だから今回は、少し情報を絞って「フラットな感性」と「シンプルさ」を大切にしました。
あわせて、単なる外見の刷新だけでなく、職員が自らの法人・病院の魅力を言葉で語れるようになる「インナーブランディングの強化」を意識しています。誰にとっても分かりやすく、かつ私たちの本質が伝わる構成を目指しました。

大友

それぞれが「これを伝えたい」という意識を強く持っている分、少しまとまりのない状態でプロジェクトが始まった部分もあります。だからこそ、コーポレートサイトとしてのメッセージやビジュアルをどうまとめていくかを、みんなで考えてきました。「人」「患者さん」「地域」「接遇」といった言葉が頻繁に飛び交っていたなと思います。

灘吉

自分たちの言葉で「共愛会」を説明できていないことに気づかされたのは大きな学びでした。なので、それをきちんと説明できるサイトにできたらと思います。

松山

確かに。「強みって何だろう」という話にもなりましたよね。お互いが違う強みのイメージを持っていましたね。

灘吉

そうでしたね。それぞれが思う強みはあるけれど、少しずつ整理されて、まとまっていった感覚はあります。

大友

自分の周りしか見えていなかったものが、だんだん広がって、最終的に一つにまとまっていった実感はあります。

黒水

「共愛会」って、非常に価値のある取り組みを数多く実践しているんですけど、『伝え方』が追いついていないために、本来の魅力が外にも内にも伝わりきっていない部分があると感じています。現場の職員にまで浸透しきれず、結果として認識の差が生じてしまっていると思います。自分たちの組織の価値を再発見し、誇りを持って語れるような土壌を作っていく必要があると思います。

灘吉

そうですね。今回、“職員に向けて”という視点も大きかったですよね。

黒水

患者さんや地域の住民の方だけでなく、職員にも法人の魅力を伝えたい、働く場所を魅力ある場所に感じて欲しいと思いました。スタッフが自分の職場を『誇れる場所』だと感じることができれば、それは必ず現場の活力やサービスの向上に繋がるはずです。だからこそ、きちんと発信して、知ってもらいたいことがたくさんある。このサイトリニューアルは、そのための重要なスタートラインだと考えています。これからが大事ですね。

灘吉

これまでは、どうしても外への発信に意識が向きすぎていて、内向きの部分がおろそかになっていた印象もありますよね。「分かるだろう」と思っていたけれど、意外と伝わっていなかった。なので、内向きの部分も意識し始めました。

黒水

きちんと言葉にしてみんなに伝えないと、地域にも伝わっていかないんじゃないかなと思うんですよね。

灘吉

まずは、ここに集まった現場代表の意見が反映されていく、という感覚ですね。

大友

その上で、ここにいない部署や職種にも「これからどう広げていくか」が今後の課題だと思っています。共愛会の新しい指針を地域の皆さんへ伝えるためにも、まず法人内でこれからの期待感を持ってもらえるような施策をみんなで考えていきたいです。

強みは「機動力」と「人」。「共に創っていく」を実行したい

-「共愛会」の強みはどんなところにあると思いますか。

大友

一人ひとりが強い想いを持っているところですね。

黒水

「共愛会」は民間の組織なので、驚くほど機動力もありますよね。そこも大きな強みの一つだと思います。

灘吉

理事長はいつも「人」が中心なんですよね。理事長と話すと、「灘吉は何がやりたいんだ」と聞かれます。「これがやりたいです」と伝えると、「やってみろ」と任せてくれます。それが共愛会の文化だと思っています。「人を応援する」という姿勢があるから、すごく働きやすい組織だと感じていますね。
もちろん、やりたいことがまだ見つかっていない人には大変な面もあるかもしれませんが、その価値が1,200人の職員全員に伝わったらいいなと思います。

大友

ここで働く中で、「やりたいこと」を見つけられたらいいですよね。それを先輩や同僚が応援してくれる環境があれば、「やりたい」がどんどん増えていくんじゃないかなと思います。

松山

本当に「共に創っていく」ということを、実行できたらいいなと思います。

-今後の構想や、目指している方向性があれば教えてください。

灘吉

この熱量を絶やさずにファシリテートしていくことが私の役割だと考えています。
現場で働くスタッフ、特に若い世代が持つフレッシュなエネルギーを、いかに鮮度を落とさず発信し続けられるか。その仕組みづくりを継続していきたいです。
また広報だけにとどまるのではなく、企画や教育、接遇といった分野にも広がっていくといいですよね。

黒水

このプロジェクトがきっかけとなり、一人ひとりの小さな気づきや「もっとこうしたい」という主体的な想いが組織の中に少しずつ浸透していって、それが形になっていくのが理想だと思います。

松山

楽しさや達成感を感じられることも大切ですよね。楽しいと思えたら人にも紹介したくなるし、その気持ちが地域の方にも伝わって、自然と浸透していけばいいなと思います。

大友

プロジェクトメンバーに限らず共愛会を盛り上げたいスタッフには積極的に参加してもらって、継続・成長していけたらいいなと思います。

-今後、展開してみたい具体的なコンテンツや取り組みはありますか。

黒水

ちょっとくだけてもいいなら、飲み会の様子を発信するのも面白いかもしれないですね。

松山

時間や業務にとらわれずに、ちゃんと触れ合えたらいいですよね。飲み会もそうですし、実際に対面で話す機会があればいいなと思います。

灘吉

ただ集まるだけでなく、今回のように企画をしっかりと立てて、熱く語り合えるような、有意義な交流の場にしたいですね。やるなら、意味のある飲み会ですね。

大友

他施設同士で、お互いの理解が深まるような飲み会だったら、すごく楽しそうですね。インタビュー形式で話すのもいいと思います。同期同士、尊敬する先輩後輩、他職種など、いろいろな組み合わせが考えられると思います。どんな関係性なら面白い場を生み出せるか考えるためにも私たち自身が、もっと「共愛会」のことを知っていかないといけないですね。

黒水

立地的に近くに学校もありますし、地域と一緒に何かできたらいいなという思いもあります。他院では、よさこいを通じて地域と交流しているところもありますし、共愛会としても、何か一つ文化のようなものがあるといいなと思います。

一丸となり「ここに行けば大丈夫」という存在へ

-最後に、皆さんがそれぞれ今後の共愛会や所属施設をどのようにしていきたいか、また将来的に、患者様や地域の方とどのような関わりを築いていきたいとお考えですか。

黒水

今後は、当院や当法人完結の医療・介護ではなく、地域のクリニックや施設と連携し、「地域で選ばれる」医療・介護がより重要になります。その中で当院が、急性期病院としての役割を120%果たし、地域から最も信頼される存在になれるよう、強固な仕組みを築いていきたい。そんな新しい共愛会の姿を、事務方の立場から全力で支えていくつもりです。

大友

本部職員なので共愛会全体でも目指すべき方向をわかりやすく発信できればと思います。そうすれば職員一人ひとりが業務に迷うことなく、サービスの向上や患者さん地域の方との関係構築につなげることができるはずなので、そういった組織作りに貢献したいです。
そしてこのサイトの情報をきっかけに、地域の皆さんにも治療や日常の中で頼れる存在が近くにいるのだとまず知ってもらえることを期待しています。

広報の仕事で講座やセミナーの撮影に行くと、現場の皆さんは本当に患者さんに対してフレンドリーな関わり方をされています。そのいい雰囲気や人柄が院内だけに留まらず、地域にも広がっていけばいいなと感じています。

黒水

僕も同じ思いです。何かあった時に「ここに行けば大丈夫」「任せておけばいい」と思ってもらえる存在になれたらいいですよね。共愛会はさまざまな取り組みをしているので、それが地域の支えになって、お互いに支え合える関係が築けたらいいなと思います。

大友

リハビリテーション科は、特に患者さんと接する機会が多いですよね。

松山

そうですね。退院された後に外来で来られた時に、「久しぶり」と声をかけて手を振ってくださる方も結構います。医療や介護って、どうしても“堅い”イメージを持たれがちです。共愛会が地域のブランドとして認知され、患者さんだけでなく、職員同士も含めて、入りやすくて気軽に話しかけやすい法人になれたらいいなと思います。

灘吉

共愛会には「個人のやりたいことを応援する」という素晴らしい風土があります。
この「人」にフォーカスした強みを活かしつつ、よりオープンでフラットな組織へと変えていきたいです。地域の方々に対しても、誠実な姿勢で向き合い、ともにつくる「信頼」を広げていきたいと考えています。

立場や職種は違っても、「より良くしたい」という思いは共通しています。患者様や地域の皆様にとって、気軽に相談でき、身近に感じていただける存在であるために。

このメディアを通じて、共愛会の取り組みや想いを、これからも丁寧にお届けしていきます。

戸畑共立病院
戸畑共立病院 Facilities.01

戸畑共立病院

戸畑共立病院 健診センター
戸畑共立病院 健診センター Facilities.02

戸畑共立病院 健診センター

戸畑リハビリテーション病院
戸畑リハビリテーション病院 Facilities.03

戸畑リハビリテーション病院

あやめの里
あやめの里 Facilities.04

あやめの里

明治町クリニック
明治町クリニック Facilities.05

明治町クリニック