アルツハイマー病治療薬 レカネマブ(レケンビ®)

アルツハイマー病治療薬 レカネマブ(レケンビ®)について

アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)と軽度のアルツハイマー型認知症に対するレカネマブ(レケンビ®)の投与について、当院においても、この薬を使用する体制が整いましたので治療を開始しました。

レカネマブ(レケンビ®)について

レカネマブ(レケンビ®)は、アルツハイマー病による認知機能低下の進行を遅らせることが期待される新しい治療薬です。
アルツハイマー病はアミロイドβと呼ばれる蛋白質が脳内へ異常に蓄積して引き起こされると考えられています(図1)。レカネマブ(レケンビ®)の薬物療法により脳へのアミロイドβ蓄積を減少させ(図2)、病状の進行を遅らせることが期待されます(図3)。

当院はレカネマブ(レケンビ®)の初回投与の対応が可能な「初回導入可能施設」です。

対象疾患

・アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)
・軽度のアルツハイマー型認知症

脳神経外科 担当医

・岡本 右滋
・越智 章
・鵜殿 弘貴

当院での外来受診〜投与までの流れ

予約

脳神経外科の外来予約をお願いします。
【地域医療連携室 】093-871-5421 (代表)

※かかりつけ医からの紹介を推奨します。
紹介状がない場合、選定療養費 ¥7,700 が診察料とは別に必要となります。
>選定療養費について
>レケンビ治療費について

初回受診

各検査・診察を行います。
①認知機能検査(MMSE・CDR)所要時間:約1時間30分
②頭部MRI検査 所要時間:約30分
検査後、脳神経外科医が診察を行います。

※必ずお読みください。
○以下の患者さんはMRI検査ができない場合があります。
ペースメーカー、金属製のインプラントなどを装着
○認知機能検査では、患者さまの日常生活の状況がわかるご家族や知人の方へも聞き取りが必要です。必ず、一緒にご来院ください。
○お薬手帳をお持ちください。

受診2回目

検査結果の説明を行います。
①認知機能検査(MMSE・CDR)
②頭部MRI検査
レカネマブ(レケンビ®)投与条件を満たす場合、次回のPET予約を行います。

受診3回目

アミロイドPET検査を行います。

受診4回目

アミロイドPET検査の結果説明を行います。
・レカネマブ(レケンビ®)投与条件を満たす場合、再度投与について説明を行います。
・説明文書を熟読していただき、ご本人・ご家族ご理解の上、同意書にご署名ください。

・初回投与は入院して行うため、1泊2日の入院予約の手続きを行います。
・入院時検査(採血・心電図)を行います。

入院(1泊2日)

入院当日、体調に問題がないことを確認した後にレカネマブ(レケンビ®)投与を行います。
※発熱などの副作用がある場合があります。
※特別な副作用がなければ、翌日退院となります。

その後

治療は2週間に1回、点滴を行います。1回の所要時間:約1時間30分
期間は原則1年半です。

レケンビ治療費について

外部リンク

・レケンビの治療を始める方とそのご家族へ(エーザイ)
・MCI(軽度認知障害)を理解しよう 早期発見と対策の重要性(エーザイ)
・投与後に注意しなければならないこと(エーザイ)