9月1日は「防災の日」です。今年は関東大震災から100年の節目となります。この機会に、災害に対しての意識を高め、ご家庭など今一度、災害対策の確認をしていただければと思います。
災害には「自然災害(天災)」と「人的災害(火災)」があります。詳細は割愛しますが、今回は「人的災害」の中の「火災」と、「災害への備え」についてお話しいたします。

令和4年中の北九州市内の火災件数は247件です。そのうち住宅火災は94件です。住宅火災による死者数は10人、うち高齢者は8人です。出火原因の1位は「コンロ」、2位「たばこ」、3位「ストーブ」です。
火災につながるものとして、以下の点にご注意ください。
「コンロに火をかけたままその場を離れない」
「ストーブ近くに洗濯物を干さない」
「ストーブをつけたまま寝ない」
「仏壇などのロウソクの火をつけたまま」」です。火の取扱いには十分注意し、「火の用心」に取り組みましょう。
みなさんは、「住宅用火災警報器」は設置していますか?10年経ったら「本体交換」が望ましいと言われています。65歳以上の高齢者のみの世帯などで、住宅用火災警報器の設置が困難な場合、消防隊による設置や交換の支援が受けられる場合があります。詳しくはお近くの消防署へお問い合わせください。

次に、あらゆる自然災害に対する備えについて紹介します。
① 家具の置き方は工夫していますか?
⇒家具が転倒しない様、壁に固定しましょう。大地震が発生した時には「家具は必ず倒れるもの」と考えて転倒防止策を心掛けて下さい。また、懐中電灯や割れたものを踏まないためにもスリッパ等の確認をしておくと良いと思います。
② 非常用持ち出しバッグは準備できていますか?
③ 食料・飲料などの備蓄は十分ですか?
⇒防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ普段の生活の中で使用している食品等を備えるようにしましょう。少なくとも3日分、大規模災害時には1週間分の備蓄が望ましいとされています。
詳しくは、「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~」【首相官邸HP】
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html をご参照ください。

当法人の戸畑共立病院は、平成29年に「災害拠点病院」の指定を受けており、災害発生時には傷病者の受入れ拠点になります。また、戸畑リハビリテーション病院やあやめの里等の介護施設では年2回の防災訓練を実施しており、職員の防災意識向上へ努めています。
いつ、どこで、どの様な災害が起こるか分かりません。日頃から、災害への意識・備えをしっかりおこない、いざという時に命を守れるようにしましょう!

ケアハウスあやめ
施設長 木畑 伸彦