日本で医療安全の重要性が認識され全国的な取り組みが始まったのは、1999年に発生した手術患者さんの取り違え事故と消毒薬の誤注入があり、医療事故が社会問題として大きく認識されました。これらの事故をきっかけに医療界では、医療事故を「あってはならないこと」としてタブー視するのではなく、「起こりうるもの」という認識をもって本格的な医療安全の取り組みを行うようになりました。

皆さんは「医療事故」と聞くと、医療者がミスをしたのだろう、と考えるかもしれません。しかし、医療事故とは私たち医療者に関わらず、医療に関する場所で発生する全ての事故を指します。それは医療行為だけでなく、患者さんが転倒して負傷した場合や、医療者が誤って針を自分に指してしまった場合も含んでいます。そのため、医療の現場では過失の有無に関わらず、様々な医療事故の発生を適切に対処し、被害を最小限に抑えるように医療事故の防止活動に取り組んでいます。

医療安全は医療者にとって最優先に取り組むべき課題ですが、皆さんもこの「医療安全」に関心を持ち、それに参加することで事故防止の効果を高めることが出来ます。戸畑共立病院と戸畑リハビリテーション病院には「医療安全管理委員会」が設置されており、日々医療の安全のために様々な取り組みを行っています。今回、この医療安全推進週間(11月20日~26日の7日間)に合わせて、医療安全に関する取り組みを1部抜粋し、SNSで皆さんへご紹介させて頂きました。

①フルネーム確認の取り組み

②指差し呼称の取り組み

③KYTの取り組み

④5Sの取り組み

⑤-1 転倒転落防止の取り組み

⑤-2 安全な入院生活のためのお願い

⑥コミュニケーションツール使用の取り組み

⑦インシデント報告の取り組み

これらの取り組みを知って頂くことで、更なる安心・安全な医療の提供を図っていきたいと思います。

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