各業務

各業務

食事提供サービス

当院では、医師の指示のもと、患者さんの病態や病状、年齢・性別、身体活動レベル等を考慮した食事提供を行っています。
患者さんが少しでも快適な療養生活が送れるように様々な配慮を行い、明日の治療の活力になるような食支援に取り組んでいます。

個別対応

✓ 食欲低下や症状による嗜好の変化への対応

吐き気や食欲低下が生じた場合には、特に食べられなくなった食品や料理を他のものへ変更する事ができます。

✓ 治療による口内炎の対応

口内炎でしみる症状に応じて、刺激物(からし・カレー粉など)や柑橘類などの食品を献立から外す事ができます。

✓ 入れ歯の噛み合わせや不具合による咀嚼(そしゃく)困難への対応

咀嚼(噛み砕く)の状況に応じて形態を選ぶ事ができます。

嚥下4食
(スライス、一口大)
嚥下3食
(キザミ)
嚥下2食
(ペースト、ゼリー状)
嚥下1食
(ゼリー、ムース状)

✓ 利き手が使えないことによる食事の配慮

片手だけでも食事ができる配慮があります。

①おかずを一口大に切ります
②ご飯をおにぎりにします
③スプーンやフォークを
おつけします
行事食

行事食は月2回程度実施し、手作りメッセージカードを添え、四季の移り変わりを感じて頂ける食事提供サービスをこころがけています。

【1月】
正月
【2月】
北九州誕生の日
【4月】
開院記念日
【12月】
クリスマス
料理長おすすめ

年に2回、当院の給食委託会社であるエームサービスの調理スタッフが考案したおすすめメニューを提供しています。

【6月】
【11月】
地産地消

若松の契約農家さんより新鮮な野菜を納品し、患者さまへお届けしています。

【おかわかめ】
【キャベツ】
【トマト】
【水菜】

栄養管理

当院は急性期病院であり入院時は病態が複雑で、食欲がなく思うように食べられない患者さんも多くいらっしゃいます。その患者さんの栄養療法及び栄養管理を病棟スタッフとともにチームで行います。

患者の栄養サポートについて、すぐに相談できるように当院では管理栄養士は病棟担当制をとっており、食と栄養を通して患者さんへの支援を行っています。入院時より経口摂取が困難で経腸栄養や輸液管理の患者さんもできる限り経口移行でできるようにチームで支援していきます。治療の一環としての栄養のサポートが提供出来ることが当院の強みです。

集中治療室では入室後早期から栄養介入を行い、多職種と連携し全身状態に合わせた栄養管理を行っています。また、外科、整形外科、歯科などを中心に手術前後にも管理栄養士が介入し、早期に退院できるようチーム・回診を通じて支援を行っています。

集中治療室カンファレンス
外科回診

栄養相談

入院・外来栄養指導では、管理栄養士が、医師の指示に基づき、病期の進行抑制や疾病予防のため、患者さんのライフスタイルや食習慣に合わせた食生活についてアドバイスします。また、実行可能な方法を患者さんと一緒に考え、長期に良好な自己管理が出来る能力を身につけていただけるように支援していきます。

集中治療室カンファレンス
外科回診
糖尿病教室

現在、1日1講義 8日間の日程で、月2回糖尿病教室を行っています。受講を希望される方は、担当の医師もしくは看護師、管理栄養士にお気軽にお声を掛け下さい。 当教室は医師・歯科医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士・管理栄養士のスタッフが、それぞれの専門性を十分に生かした教室となっています。

日程講義内容担当
1日目糖尿病とは医師
2日目食事療法の基本と実際管理栄養士
3日目日常生活上の注意、フットケア看護師
4日目合併症、低血糖、シックデイ医師
5日目薬の役割 飲み薬、インスリン療法薬剤師
6日目運動療法について理学療法士
7日目糖尿病の検査、自己血糖測定臨床検査技師
8日目糖尿病と歯周病歯科医師
糖尿病教育テキスト
糖尿病教育 英語版テキスト

チーム医療

良質な医療の提供のためには、専門性を生かしたチーム医療が必要とされます。

管理栄養士は、多くのチーム医療に『栄養のスペシャリスト』として参画し、栄養サポートが『患者さんの幸福に繋がる』ことを念頭に活動しています。

日本栄養療法推進協議会認定更新
リハ栄養口腔連携チーム
栄養科が参画する医療チーム

・NST(栄養サポートチーム)
・褥瘡ケアチーム
・医療安全対策
・摂食嚥下サポートチーム
・認知症ケアチーム

・緩和ケアサポートチーム
・糖尿病透析予防チーム
・クリニカルパス委員会
・IBD(炎症性腸疾患)
 サポートチーム

・骨粗鬆症リエゾンチーム
・糖尿病教育チーム
・リハ栄養口腔連携チーム
・SKICT(院内感染対策チーム)
・肝疾患サポートチーム

IBDチーム 第16回 IBD教室でのレシピ

研修・実習の受け入れ

管理栄養士を目指す学生の臨床栄養学実習や医療スタッフの栄養サポート研修など栄養療法の推進のための実務研修を積極的に受け入れています。

栄養サポート担当者研修会

当院は、日本栄養士会の栄養サポート担当者研修会(管理栄養士・看護師・薬剤師等)の認定施設です。例年、他施設のメディカルスタッフを受入れ、講義や回診を通して栄養療法の連携を行っています。

実習風景
症例検討
栄養大学臨床栄養学実習

当院は、毎年複数の栄養大学の臨床栄養学実習の受入れを行っています。学生に、大学の学びを通して、机上では学べない適切な臨床栄養管理の実践を体験してもらっています。初日こそ緊張している学生も、当院管理栄養士とペアになって患者さんの栄養サポートを体験し、症例検討を行う頃には、病院での栄養管理の重要性をしっかり理解し大学へ戻っています。

2024年度は、九州栄養福祉大学、西南女学院大学、九州女子大学より11名の学生受入れを行いました。

事前説明会
症例報告会

社会貢献活動

糖尿病やメタボリックシンドロームなど生活習慣病予防のための啓蒙活動の一環として、健康フェアや市民糖尿病教室などに積極的に参加し、地域住民の方への健康情報の提供をさせて頂いています。
地域住民の方への社会貢献の一環として、また、食を担う管理栄養士である私たちのライフワークとしてさらに取り組んでいきたいと思います。

第4回 整形外科市民公開講座
~今日からできる骨粗しょう症のお食事~
第17回 IBD教室
~冬にぴったりIBDレシピ~
第10回糖尿病をまなぼう
~今日の食事は何にしよう?~
管理栄養士考案メニュー