■当院のハイパーサーミア

 山本ビニター社製のサーモトロン-RF8を2台保有しています。2003年より治療を開始し、日本ハイパーサーミア学会認定施設として、年間約2400件の治療実績を誇る全国でも有数の病院です。また、集学的治療を行うに際し、チーム医療の機能化を図り、各種治療室(温熱治療室・放射線治療室・化学療法室・高気圧酸素治療室)を全て集約させた造りとなっていることも特徴としてあげられます。
 治療担当者は、臨床工学技士が3名(男:1/女:2)で、ハイパーサーミア指導医のもと、指導教育者、認定教育者、認定技師といった専門資格を有した専任者が従事することで、安全で質の高い治療を提供しています。
 治療適応は、脳・眼球を除く固形型悪性腫瘍で、全例でサーモシミュレーターを用いた加温評価を行うと共に、患者情報を多職種で共有し、連携強化を図る目的で、週4日、多職種合同の病棟回診を実践しています。

■原理と特徴

 患部を二枚の電極で挟んで、非侵襲的に8ⅯHzの電磁波を照射し加温します。正常細胞では熱が加わると、血管が拡張し血流が増加することで、熱を放散させる働きがあります。一方、がん細胞では、そういった機能が著しく低下しているため、温度が上がりやすいといった特徴があります。この特性を活かし、がん細胞だけを選択的に加温します。
 また、この治療で使われる電磁波は放射線とは異なるもので、人体への悪影響がないため、治療回数に制限はありません。