当院の手術室

 当院は手術室が4室(内1室クリーンルーム)あり、年間約2500件の手術を行っています。一般外科、整形外科をはじめ泌尿器、眼科、形成外科など各診療科の手術を医師を筆頭に、看護師、臨床工学技士、放射線技師など多職種でチーム医療を行っています。
また、当院は手術室と中央材料室が併設しています。中央材料室では、看護師、臨床工学技士、ケアワーカーと協働業務を行っています。
当院の手術室・中央材料室の特色としては、器械出し業務(清潔補助業務)や中央材料室業務に特化した手術室専任の臨床工学技士である、Operating Room- Clinical Engineer:OR-CEが在籍していることです。2009年より専任化を開始し、現在は3名のOR-CEが従事しています。

OR-CEの業務

  OR-CEは術前から術後までの工程全てに関与しています。術前では医師カンファレンスに参加し、使用機器の確認や情報提供を行い、手術室の朝礼では、看護師と患者や医療機器の情報共有、手術スジュールの把握をすることで緊急手術にも対応できる体制を整えています。
手術では、生命維持管理装置である麻酔器や、電気メス、内視鏡関連機器などの点検やセッティング、操作などを行っています。清潔補助業務では、医療機器管理を前提とした 業務提供を行っています。臨床工学技士が清潔補助業務を行うことで、清潔野での医療機器のセッティングや作動確認、手術中のトラブルにリアルタイムに対応することができます。
術後では、中央材料室で看護師、ケアワーカーと協働し合い器械類の洗浄(消毒)、滅菌の全ての業務を行い、洗浄や滅菌の質の担保を図っています。また、高度で繊細な腹腔鏡鉗子や、スコープなどの破損防止や早期発見に努めています。