免疫検査

腫瘍マーカー検査

正常な人には微量に存在するか全く存在しない物質ですが、腫瘍の発生により増加する特徴があります。そのため血液中にこの物質が増加した場合、腫瘍があることが推測されるため、腫瘍のスクリーニングや治療方針の決定、病状の経過観察などに意義のある重要な検査です。しかし、腫瘍マーカーは良性腫瘍・炎症・喫煙者などの要因でも上昇するため、陽性であっても必ず腫瘍があるわけではなく、また早期では正常であることがあるため、陰性だからいって腫瘍の存在が否定できるわけではありません。

免疫発光測定装置アーキテクトi2000SR

感染症・その他の免疫検査

ウイルスなどの病原体が体内に侵入し感染が起こると、その病原体に対抗し体を守るための抗体が作られます。感染症検査ではそのウイルス抗原や抗体を検査することにより感染の有無を調べることができます。
当院では肝炎ウイルスの中でもB型肝炎検査であるHBs抗原やC型肝炎検査であるHCV抗体、HIVなどの検査を行っています。

その他にも薬剤の適正使用を行うための血中薬物濃度の測定や、いくつかのホルモンの測定を行っています。ホルモンの検査では、甲状腺ホルモンであるFT3・FT4、甲状腺刺激ホルモンであるTSHの3項目を測定することにより甲状腺機能の評価を行うことができます。
また心筋梗塞や心不全の診断などに役立つCK-MB、TnI、BNPなどの検査も行っています。

免疫発光測定装置アーキテクトi1000SR