RST(Respiratory Support Team:呼吸をサポートするチーム)

呼吸療法認定士の資格を有するスタッフが在籍し、人工呼吸器を取り付けた患者様や開胸・開腹術後の患者様に対して呼吸器リハビリテーションを行い、人工呼吸器からの離脱や早期離床・日常生活動作の拡大に向けた取り組みを行っております。
また、当院では平成18年度のRST発足当時から呼吸療法認定士による院内講習会の開催や患者様のラウンド等を行い、呼吸器ケアを適切に行うための活動にも従事しております。

NST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)

様々な原因で低栄養状態になると、全身状態の悪化や細菌感染しやすい状態に陥ります。栄養サポートチームでは、栄養不足を未然に防ぐために入院早期から栄養アセスメントにより栄養状態を把握し、適切な栄養投与の検討・調整を行っています。
当院では言語聴覚士と理学療法士がNSTチームの一員として回診に参加し、摂食嚥下機能の評価や食事摂取方法の検討、リハビリプログラムの検討等を行っています。

SST(Swallowing Support Team:摂食・嚥下サポートチーム)

脳梗塞や脳出血等の脳血管疾患、加齢等により摂食・嚥下機能に障害が起こることがあります。摂食・嚥下機能に問題が生じると、食物や水分摂取時に誤嚥しやすくなり、誤嚥性肺炎や食物をつまらせて窒息するリスクが高まります。当院では、食物等の早期経口摂取の獲得、誤嚥性肺炎予防を目的とした摂食・嚥下サポートチームがあります。
摂食・嚥下サポートチームは、歯科医師を中心に言語聴覚士・作業療法士・看護師・歯科衛生士・管理栄養士・薬剤師・放射線技師、ドクターズクラークのチームで構成されています。チームで嚥下造影検査を実施し、誤嚥しにくい姿勢や食物形態の調整を行います。また、言語聴覚士は、管理栄養士・調理師と連携し、嚥下食の見直しを行います。週1回の口腔ケア回診には、言語聴覚士が同行し、摂食嚥下機能の評価を実施しています。

HOサポートチーム(Humann Oriented support team:全人的にケアをするチーム)

当院では、癌患者様に対して治療上起こりえる身体・精神・社会生活等のお困りごとを和らげ、「症状をコントロールしながら自分らしく生きる」、「ご家族ともに不安の少ない状態で快適に過ごして頂く」ということを目標としたHOサポートチーム(Humann Oriented support team)があります。
その中で、作業療法士が痛みの少ない動作方法の指導、リンパ性浮腫への対応(マッサージ含む)、呼吸訓練、アクティビティー(折り紙・書道・囲碁・お花見等の趣味活動)、環境調整や自助具の検討、ご家族への介助方法指導等を行っております。