2023年春を迎えて
3年ぶりに、笑顔で桜を愛でることができる春を迎えています。卒業式や入学式も対面で行われ、ホッとした思いをかみしめておられる方も多いと思います。
施設では、面会制限が3年間以上も続いています。感染状況に応じて、タブレット面会と直接面会を行ってきましたが、いずれにせよ時間や人数の制限があり、十分なものではありませんでした。家族に会いたい、うちに帰りたいと思いが募り、精神的に不安定になられる方もおられ、心が痛む思いです。
施設内でも、手洗い消毒を徹底し、マスクを使用し、アクリル板で食卓を区切ったり、寒い日でもこまめに換気したり、十分注意をしておりましたが、昨年7月には、思いもかけずコロナのクラスターが発生し、約1か月程度皆様にはご迷惑をおかけ致しました。
今年5月以降は、コロナ感染症は、2類から5類に移行するため、法律上隔離の必要はなくなります。しかしながら、今後のコロナの発生状況については、いまだはっきりとした見通しが立っていません。我々のような高齢者施設では、今後もワクチン接種の徹底と基本的な感染防御に努めなければならないと考えています。
そういった中でも、これからは面会もできるだけ前向きに対応していきたいと思います。リハビリについては、デイケアの利用者との接触を避けるため、3階にリハビリコーナーを設け、入所の方は療養棟内で行ってきましたが、やはり戸外でのリハビリが制限されてきました。今後は制限緩和に伴い、リハビリ内容も充実していけると思います。
施設内のレクリェーションや行事も、小規模少人数で行ってきました。皆様が楽しみにされるドライブレクは少人数で細々と続けたものの、外食レクは全くできませんでした。今後は、制限も緩和されるので皆様により満足して頂けるよう、レクリェーションなどの内容も充実させていきたいと思っています。
入所されている方の約半数は90歳を超えておられます。これまで過ごされてきた日々とこれから残された日々の重みがひしひしと感じられます。一日一日を大切に過ごしていただけるよう職員一同、力を合わせて頑張りたいと思います。
今年こそ、皆様にとって明るい良い年になりますように!!
あやめの里 施設長 下河辺 勝世