社会医療法人 共愛会

広報誌『しおかぜ』2019年秋号

社会医療法人 共愛会広報誌 しおかぜ 2019年秋号

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特集1:あなたの健康寿命延伸をサポートします

戸畑リハビリテーション病院 地域包括ケア 推進チーム
住み慣れた街で誰もが安心して暮らせるまちづくりの推進を目標にリハビリ栄養の専門家が地域の皆様とともに活動するチームです

リハビリ栄養とは

高齢者の機能、活動、参加を最大限発揮できるように、栄養状態の評価・ケアとリハビリ運動を行うことです。

疾病予防地域講座

専門職による講座を多数企画しております。皆様の地域への出張講座にお伺いいたします。

フレイルチェックへの取組

フレイルは、要介護状態の一歩手前です。早期発見、リハビリ栄養管理が有効といわれています。「基本チェックリスト」や「指輪っかテスト」等を用いてスクリーニング検査を行います。フレイルと判定された方に対して、栄養相談・運動指導・かかりつけ医への受診の促しを行っております。

リハビリ栄養相談

当院外来にてリハビリ栄養に関するご相談をお受けいたしております。管理栄養士による栄養指導・リハビリスタッフによる運動指導を行っております。

病気のはなし 子宮頸がん[しきゅうけいがん]

戸畑共立病院健診センター[女性健診レディック]で定期検診を

子宮頸がん検診、受けてますか?

子宮頸がん検診は国の指針により、20歳以上の女性は2年に1回受けるのが望ましいです(北九州市にお住まいの方は市の方針により、毎年度受けられます)。ほとんどの子宮頸がんは、性交渉で感染するHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因と分かっており、一度でも性交渉の経験がある方は子宮頸がんにかかる可能性があります。
実際毎年約1万人の方が子宮頸がんと診断されており、約74人に1人がかかる計算です。HPVが感染してから子宮頸がんになるまでの期間は、数年~数十年と言われています。そのため、定期的に検診を受けていれば手遅れになることはそうそうないはずなのですが、実際には毎年およそ3000人の方が亡くなっています。
定期的に検診を受けている方がまだまだ少なく、それゆえ見つかった時点で既にがんが進行しているケースが少なくないことが、影響していると言えるでしょう。

子宮頸がん検診受診率は4割以下。

日本は「何かあったらその時に病院へ行けばいい」という考えの方が多いせいか、なかなか検診が浸透しない現状があります。平成27年度における北九州市住民健診の子宮頸がん検診受診率は、36.7%でした。会社の健康診断で受けた方の件数はこの数値には含まれていませんが、両方合わせても欧米の80%以上には遠く及ばないとみられています。
「何かあったらその時に病院へ行けばいい」では、残念ながら子宮頸がんは防げません。病院へ行った時には、すでに長生きできない病状になっていた…という悲劇を無くすためにも、「どうもない」時点から定期的に検診を受けることが大切です。

認定看護師からのmessage ~伝えたいこと~Vol.7

今回は集中ケア認定看護師からのメッセージです
病気になりにくいお口のケア

集中治療室には、手術後の方や救急車で来院された肺炎や心不全、感染症などで全身状態が不安定な方など様々な状態の患者様が治療を受けられています。私たち看護師はケアのひとつとして「お口のケア」をさせていただいています。その中で、歯周病やう蝕(虫歯)がある患者様をみかけます。
歯周病やう蝕に至る理由は、磨き残し、口内炎がひどく歯磨きができない、歯磨きをすることを忘れていた、入れ歯をはめていることを忘れていた、自分で歯磨きはできないが他者に口の中を触られることを嫌がり十分なケアができていないなど様々です。

口の中の細菌が増えるとネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつき(歯垢)、それが原因で歯肉に炎症をおこしたものが歯周病です。歯周病は、入院や手術といったストレスで悪化する可能性があります。また、歯周病は口の中の問題だけでなく、動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病、肺炎などの発症と関連するといわれています。さらに手術後、痰を出そうと咳をすると傷に響くため、強い咳が出にくくなり、十分に痰を出せずに肺炎が悪化しやすくなります。病気は突然やってきますが、普段の「お口のケア」で病気を予防し、悪化を防ぐことができるのです。
歯垢は、うがいでは取れません。歯垢の付着、歯周病を防ぐためには普段からネバネバを取るケアやブラッシングを適切に行う必要があります。定期的な歯科医・歯科衛生士によるケアが大切です。訪問歯科を行う診療所も増えていますし、、当院では入院中に「歯科診療」を受けられる場合があります。医療者側より提案させていただく場合もあります。気になる方は医師や看護師にご相談ください。

スタッフレポート

深田洋子 あやめの里 デイケア

「笑顔」で送迎 元気に毎日、ご利用者さんと頑張っています
 デイケアとは「通所リハビリテーション」の呼び名で、要支援・要介護認定を受けている皆さんが日常生活で心身の回復と安定を維持するため、通いでリハビリ等を行う施設です。ご利用者の活動と参加に焦点をあて、日常生活に活かせるよう医学管理のもと理学療法士・作業療法士・言語聴覚士と共に個別性を高めたリハビリを提供しています。
ご自宅で入浴が難しい方でも、私たち介護スタッフがサポートしながら安心して入浴していただきます。「気持ちが良かった」「有難う」の言葉が何よりもうれしく、活力になっています。他にもレクリエーションや書道・クラブ活動にも力を入れています。
朝のお迎えから帰りの送りまで、ご利用者の安全・健康管理、そして一番は「楽しく」過ごしていただけるよう今後も頑張っていきます。

リハビリスタッフオススメ!お口の健康体操

最近、食事中にむせることが増えてきていませんか?加齢とともに飲み込む力は弱くなっていきます。食事の前に数分で行える体操で、誤嚥を予防していきましょう!!

体操のPOINT
・発生訓練は「大きな声で」・「一文字ずつ」・「はっきりと」意識して声を出すようにしましょう。慣れてきたらできるだけ早く、繰り返し発声すると、より効果的です。
・食事の際にむせることが多くなってきたなど、飲み込みに不安がある方は気軽に戸畑リハビリテーション病院の“えんげ外来”までご相談ください。

栄養士オススメ!旬の簡単レシピ

私の休日

普段お見せすることのないスタッフの一面を、みなさまにご紹介します。

強いパパを目指して
強い男になりたいという理由で、専門学校の時に極真空手を始めました。稽古は想像以上にきつく、もうやめたいと思うときがありましたが、師範から黒帯を目標にがんばれと勇気づけられ、空手を始めて10年後に黒帯を取ることができました。今では、長男も一緒に空手道場に通っています。パパ強いねと言われるように今後も頑張っていきたいと思います。

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