新年度のご挨拶

 昨年度も新型コロナ感染症の対策に追われた1年でした。時と状況に応じての「しなやかな」対応を目指して来ましたので、感染の第5、6波に際しては、当院も病床を提供し、感染者の治療に当たりました。感染後の患者さんへの対応も含めて、組織全体で経験し成長を遂げております。感染症の今後はまだまだ見透せないものの、今年度も対応して行けると覚悟を新たにしております。

 さてそのコロナ禍で再確認したのは在宅医療の重要性です。当院は地域医療のネットワーク作りのために2012年より在宅支援病院として活動しておりますが、この状況下で更に必要性が高まった事を実感しました。
今年度も、リハビリテーション・栄養管理・緩和ケアなど当院ならではの機能を存分に発揮し、地域包括ケア病棟を活動の核とする事により、より充実した在宅医療の浸透を図って参ります。ただ、必要な人材の確保には少々苦労をしております。この地域を支えて下さる方々、在宅医療に興味のある方の活動への参画を待望致しております。

 当院は2003年に133床で開設し、昨年度より173床で運営しております。規模の拡大のみならず、昨年度はメディカルフィットネスの併設など、年々機能の面でも発展を遂げております。
来年は20年目を迎えますが、今後も地域医療に貢献し続けて参りますので、皆様のご支援とご利用をお願い申し上げます。

戸畑リハビリテーション病院
院長 剣持 邦彦